日本の老人介護施設
昨日、母の入所している千葉市の介護施設に行った。
そこは、とてもきれいで、スタッフの方も良い人達で、
別になんの文句もない。
ただ、日本の老人の在り方がなんとも、切なくて。
例えば、農家の3世代家族で、
老人になっても畑や酪農の自分の分担の仕事がある人は
老いのつまらなさを感じる事はないと思う。
しかし、都会の老人は、元気であれば、
人は近所のコミュニティーなどに行ったり、まだまし。
しかし、老人介護ホームに入所すると、
毎日、外にでる事もできずに、ただ、周りの入居者と話しをして、
出されたご飯を食べ、おやつを食べ。
毎日その繰り返し。
同じ入居者と話しをできる人は、まだいい方だ。
見ていると、入居し始めは、周りの人々を盛んに話をしているが、
2週間後に行ってみると、テーブルに数人座ってはいても、
話をすることなく、ただ、うつらうつらしているだけ。
それば、仕方のない事だろう。
何の話題も刺激もないのだから。
ただ、その現象をみているとなんともやり切れなくなり
恐ろしくなる。
私には、歳をとったからと、我慢はできないと思う。
何のための長寿なのだろう。
私が皆の集まっているテーブルに行くと
一人の老女が
「あら、もう帰るの?今日は泊まっていきなさいよ。
夕飯食べていきなさいよ。」といった。
それだけ、新しい人を見るのが珍しく嬉しいのだろう。
スリランカの知人の女性が以前に言っていた。
「日本の老人施設は嫌ね。私は入りたくはないわ」と。
私だって、そうだ。
このような施設に来るたびに、
仕事をと生きがいは死ぬまで持って現役で生きて行きたい
と、思い知らされる。
スリランカの老人は、施設などないのだろうか?
そのような点は、スリランカの方がはるかに良いのだろう。
今度、スリランカの彼女に会ったら、是非聞いてみたい。
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