冬枯れの軽井沢(その2)

木を基調とした、家庭的な雰囲気のホテルには、

昔の軽井沢のモノクロ写真が壁に何枚もあった。


軽井沢とは、大正、昭和初期には、

一般大衆の来る所ではなかった。

庶民が持っていない黒塗りの車を持ち、

貴族・華族・財閥の方々の夏の避暑地であった。

夏の社交場であったのだろう。


モノクロームの写真からは、

その華やかな時代の香りがする。

そのような一部の方々には本当に素敵な場所であり

沢山の思い出が詰まっていた場所なのだろう。


朝、万平通りを散歩してみると、

なんだか哀しくなってしまった。


それは、冬の季節の到来のせいではない。

もう、軽井沢の別荘に人が存在していないのだ。


2・3年前に訪れた時も、少しの違和感は感じたが

こんな数年で、軽井沢が枯れて行く。


モノクロームの写真は、

モノクロームの『追憶』だけが残る。


あの頃のままの軽井沢であって欲しかった。

軽井沢の住民もそう願って暮らしているのだろう。


移り行く季節と共に、

移り行く時。


季節の変化のように、

誰にも止める事はできない。


冬枯れの軽井沢

そこには、もう、春は来ないと感じた時だった。


鮮やかな紅葉は終わり。

ただただ、強い木々だけが生息する。

人の住む事のない、

ただの自然の大地へと戻っていくのを見た気がした。



「青蓮」のようなスリランカ(Sri Lanka lifestyle)

青色の蓮の花は、スリランカの国花 天を仰ぐ「青い蓮(ハス)」は、スリランカを象徴しています。 スリランカは日本と同じ「仏教国」であり、様々な困難を乗り越えて来た国です Sri Lanka (スリランカ)とは、インド洋に浮かぶ光輝く島。 多様性に満ちた、スリランカ情報をお伝えします