雨音のようにピアノを弾く女性(ひと)
声楽歌のクリスマス・コンサートに参加しました。
日本の音大を卒業し、イタリア、オーストリアなどに留学をしてオペラを学んだ方たちが
主催をするコンサートです。
女性はキラキラとした、赤・青など華やかなロングドレスを身に纏い
有名な歌曲を歌います。
人間の声帯が楽器のようです。
皆さんそれぞれとてもお上手なのでしょうが、
私には、あのピアニストの女性に魅かれ
つい歌は耳に入ってこなくなります。
そのピアノの女性は、目立たずに楽曲を弾くのですが、
あまりにも、なめらかに、優しく、
そして、時には激しくピアノを奏でます。
そのタッチは、まるで、鍵盤にただそっと触れているだけのように
しなやかです。
あくまでソフトなタッチで、俊敏に動く指先。
白く細くとても長い美しい指。
まるで、ピアノを弾くための為に生まれてきたような女性(ひと)。
私が男性であったなら、一目で好きになってしまうでしょう。
また、彼女のドレスもとても上品でセンスが良いのです。
歌曲のピアノであるから、目立たないようにしてるのでしょうが、
黒を基調としたロングドレスのトップスには金の刺繡が施され
スカートは上品なレース仕立て。
また、豪華がプラチナのネックレスも素敵です。
彼女のピアノが素晴らしすぎて、
主役を持って行かれてしまいます。
静かな雨音のような、ピアノ。
N響にも出ていらっしゃる方との事。
控え目で物静かで、そして芯は強い。
そのような人柄がピアノに現れています。
写真を撮らせて戴きましたが、掲載はしません。
なぜなら、とても大切なものは、人に教えたくないから。
皆さん、そう思って彼女を観ているのでしょう。
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