柳のゆれる銀座
昭和の頃、銀座といえば揺れる柳とガス灯でした。
銀座とは「粋」な街です。
銀座4丁目の交差点にある「和光」の時計は銀座の象徴です。
あの時計はいつから銀座で時を刻んでいるのでしょうか。
和光・三越百貨店・日産自動車の展示場であるビル・三愛の入っているビルを
取り囲んでいました。
この四つ角にを三愛ビルの隣には、日本一地価の高い「鳩居堂」があります。
鳩居堂は、日本文化に満ち溢れています。手紙、扇子・お香・カードなどなど。
格式の高いお店です。
その当時、街並みは柳の木が揺れ、夜になればガス灯が灯りました。
銀座7丁目のとあるビルの地下にシャンソン喫茶がありました。
「銀巴里(ぎんぱり)」といいます。
三輪明宏さんなどが出演し、文化人の集まるスポットでもありました。
「いつか、行ってみよう」と思っているうちに、残念なことに閉店してしまいました。
夕方になれば、銀座7丁目界隈では、和服を着て髪を大きく整えた銀座のホステスさんの出勤となります。
彼女たちは、一般の人とは違う、「妖艶な」オーラのものを醸し出ています。
「銀座のホステス」といえば、大企業の社長クラスや有名人などをお相手するのですから、
相手の心理を読み取り、かなりのレベルの教養と品格が必要でしょう。
自分自身にも、自信がなければできるお仕事ではありません。
そのうような、「粋」な銀座を眺めいていた
和光の時計がずっと時を刻み続けています。
そして、揺れる柳とガス灯が並木道に粋な景観を醸し出していました。
「銀座」とはそんな小粋な街です。
今でも、多少町街の奥に入れば柳とガス灯はそのまま存在しているのです。
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