ダンミカ大使著 「パ二ワラル」
私は、今、2019年に出版されたダンミカ大使が日本の事をなどを書かれた
「パ二ワラル」を読んでいます。
これは、エッセイ集です。
スリランカの大手新聞で、毎週1回掲載しているダンミカ大使が書かれているエッセイの
内の25のテーマを掲載した本です。
「パ二ワラル」というのは、ダンミカ大使が幼い頃から大好きだったスリランカのお菓子の名前です。
まず、隈 研吾さんが帯と前書きを書かれています。
次に初めのエッセイ「パ二ワラル」というお菓子について。
次に「母」とタイトルです。
ダンミカ大使は4歳の頃、ご病気でお母様を亡くしていらっしゃいます。
その文体は、昔を思い出すというより、
4歳児の何も状況が分からない、くるくると大きな瞳をもった、褐色の小さな男の子に戻った目線で書かれていました。
お母様のお葬式の時も、何の事やらわからなかったのでしょう。
その後、「母」というまだ、よくわからない母性を求め、
『僕の母はどの人?』
と、いつもよくまだわからない母性を求めていらしたようで・・。
その、ぽっかりと開いた心の空洞を一生懸命に埋めようとしているようで・・・。
私は読んでいて、涙が出て、
いてもたってもいられなくなってしまいました。
『なんとか、この4歳の男の子の心の空洞を少しでも埋めてあげられれば』・・・と思ってしまいした。
そして、私は約3年前にダンミカ大使から頂いた名刺に書いてあった、
携帯の番号にCメールをしてしまったのです。
<「パ二ワラル」の「母」という所を読んでいます。
あなたの心をなんとかしてあげたい>と。
今まで、大使から頂いた名刺の携帯番号など
個人的なものは、知ってはいても電話などしてはいけないと思い
一切この携帯の番号にアクセスするような事はしませんでした。
私がそのような大胆な行動をするほど、
ダンミカ大使が母を亡くした様子が、目に飛び込んできたのです。
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